合同会社のメリット・デメリット

では、株式会社ではない「合同会社」には、どのようなメリット、デメリットが存在しているのでしょうか。

合同会社のメリットは、株式会社よりも身軽であるという点にあります。
具体的には、
・決算の公告義務がない
・決算公告の掲載料も支払い義務がない
・役員任期の更新が不要
・剰余金分配の制限がない
・合同会社の設立費用は約10万円(株式会社は約24万円)
以上が挙げられます。
このように、株式会社に比べて、設立までの金銭面・設立後の運営面のハードルが低いと言えるでしょう。

一方、合同会社のデメリットは、信用度にあります。
株式会社に比べると、やはり信用度は低くなってしまうため、ビジネスの形態によっては会社の発展の妨げになってしまう可能性が否めません。
加えて、合同会社の場合、出資者である「社員」の地位を他者に譲る場合、社員全員の同意が原則になります。それゆえ、権利を譲渡する場合は慎重に行う必要があります。

このように、株式会社と同じく、合同会社にもまた、メリットとデメリットの両側面があります。
ご自身の事業の場合、株式会社と合同会社のどちらの形態を選択するべきか、これらの両側面を比較された上で、ご決断いただくことをおすすめいたします。

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